テイストオブツクバ等のレースで毎年上位を独占してきたContiRoadAttack2 CR。その進化版タイヤ「3CR」がいよいよ日本に上陸しました。
「ContiRoadAttack3 CR」の日本販売に先立って、テイストオブツクバで活躍されているライダーにテストを行ってもらっていますので、ライダーからの報告が上がり次第順次掲載していきます。

髙橋範男氏　（1stテスト：9月某日　筑波サーキット）

天　候／曇りのち晴れ　気温17℃～22℃
路　面／ウエットパッチあり→ドライ

昨日からの雨の影響で、ウエットパッチがチラホラ見られる状態のため、まずはウエット部分に乗りながらも感触を探ってみる。
タイヤパターンの見た目通り2CRに比べ3CRでは路面状況、滑り始めを感じ取りやすいようだ。特に走り出しからフロントタイヤはグリップ力も高く好印象。

路面がドライとなって来たので、少しずつ速度ペースを上げてみる。2CRより剛性が高いため、フルブレーキング時に溝が動く事が全くないようだ。
タイヤパターンの違いなのか、フロントは溝の多さとは裏腹に2CRと同等かもしくはそれ以上の性能の高さが感じられる。特に路面の荒れている所は3CRの吸収力が非常に高い。これはとても重要なポイントとなる点だ。リアタイヤは2CR同様のグリップ力の高さに加えフルバンクまでの滑らかさと安定性が増した。
2CRからの特徴であった皮むきはこの3CRでも必要は無く、いきなり全開OKな所は大変な魅力。

まだファーストテストではっきりしたことは言えませんが、3CRは余り足回りのセットを固め過ぎず、コーナー立ち上がりはスーパースポーツ（17インチ）の様に車体を早めに起こす乗り方の方がいい結果が出るように感じました。

川島英次氏　（1stテスト：9月某日　筑波サーキット）

天　候／曇りのち晴れ　気温17℃～22℃
路　面／ウエットパッチあり→ドライ

コースイン直後から前モデルの2CRと同じく確かなグリップ力が感じられます。フロントに集中しながら走行してみると3CRは前モデルに比べるとフロントの向き変えが向上してきるようです。
ただ、初回のテストということもあってか、リアに関しては2CRとの大きな違いは感じられませんでした。それでも2CRからの良い点は受け継がれているようです。

特筆するべきはフロントタイヤです。フロントは全てのコーナーでしっかり向き変えが向上したのが感じられ、非常にいい感じです。
リアはわざとテスト的に深いバンク角度から開けて限界テストをしてみたところ、アジアコーナーで大きなスライドが発生しましたが、スライド後の収束が大変穏やかだったのが印象に残りました。

以前に他社タイヤで起きていたダンロップと最終コーナーでの大きめのチャタリングは、剛性の上がった3CRフロントでも全く発生せず、車体姿勢も2CRの乗り方ののままで行けそうです。
フロント剛性が上がったのでセッティングはフロントの微調整で行けると思います。

ARAモータース　荒　憲之氏　（1stテスト：10月某日　筑波サーキット）

天　候／晴れ　気温22℃
路　面／ドライ

春先のテイストから久しぶりの走行になりましたが、天気も良く楽しく走れました。
コースインして最初に感じたのがタイヤの剛性感。
まずは体の慣らしもしつつラフにブレーキングしてみたりアクセルを大きく開けたりオーバースピードで進入したりして各部確認しつつまだまだﾌﾞﾚｰｷは握れる手応えでした。
元々のセットは変更せずに走った為、フロントのボリュームが足りなく感じて途中でイニシャルを掛けてみましたが、自分の場合は油面を上げる方向ですね。
その位ブレーキング時の剛性感が良く倒し込みやブレーキリリース時の不安定さは感じず、上手く旋回できてる様な錯覚をしてしまう感じでした。

タイトな立ち上がりではタイヤの高いグリップﾟ力を発揮し前に進めて行ってくれ、タイヤの接地感もしっかり感じることができ、アクセルを開ける事に集中出来ました。 いつもなら不安定になる荒れた路面でも挙動が安定しており滑り出しも掴み易いので、スタート時の混戦でラインを外してしまっても、しっかり走れそうです。

全体的にしっかりブレーキが掛けれて旋回性もくせが無く立ち上がりもアクセルをしっかり開けれる2CRの良さを持ちつつ、更に剛性感が増し安全に楽しく走れます。 公道で走るのはテイストの後になりますが、今から楽しみです。