お客様各位
株式会社 ウインズジャパン
代表取締役 片岡匡史
2014/09/09
急啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社が日本に輸入し販売しておりますコンチネンタルモーターサイクルタイヤの製造元であるコンチネンタルタイヤ社(本社・ドイツ)では、このたび一部製品に品質上の不具合があるとし、2014年8月11日付けで自主回収を実施する旨発表致しました。
対象となるタイヤの一部には日本に輸入・販売されたものがありますが、幸いなことに現在まで日本国内におきまして車両および人身への損害は報告されておりません。しかしながら不具合の内容とそれにより発生しうる損害の重要性から、お客様の安全を最優先と考え、弊社では2014年9月9日に国土交通省へリコールとして届出の上、対策を採ることと決定致しました。
お取引先様には多大なご迷惑をお掛けし誠に申し訳ありませんが、弊社の対応につきまして何卒ご理解とご協力を賜れますようお願い申し上げます。
草々
記
海外市場において、前輪タイヤの不具合にてユーザから回収されたタイヤを調査したところ、トレッドゴム層とスチールベルト層の間に剥離が発生しているものが発見されました。同様の構造を持つタイヤは、新車装着用或いは補修市場向けとして2007年から2014年まで約17万本製造され、世界各国に出荷されております。
現在まで車両および人身への損害は報告されておりませんが、この不具合による安全な走行を妨げる要因を未然に防止するため、コンチネンタル本社ではこれまでに市場に流通している同様の構造を持つタイヤにつきまして自主回収を実施することを決定しました。
主因としましては、スチールベルト部の構造が不適切であったため、走行中の衝撃等でベルトコード付近に局部的に応力が集中した際、タイヤ内部部材の層間剥離が発生する可能性があることによります。剥離の発生に気付かずそのまま使用を続けると、剥離の進展如何では最悪の場合、タイヤの変形やエア漏れを引き起こし走行に重大な支障をきたす恐れがあります。
また今回の対象となっているサイズ、パターン以外のタイヤにつきましては、ベルト部の構造が異なるため問題となっている不具合は発生しません。
<追記>
対象タイヤの大部分を回収できましたが、まだ一部のシリーズ(ContiRaceAttack Comp.)では回収が完了できておりません。対象タイヤを確認された販売店様は、なるべく早くウインズジャパンまでご連絡下さい。
2021年9月27日
2021年9月27日現在
パターン・仕様 サイズ |
対象タイヤの 識別記号と製造期間 |
回収率 |
---|---|---|
ContiSportAttack 120/70ZR17 M/C (58W) TL |
CP8B B5MV1008 ~ CP8B B5MV 2614 |
100% |
2008年3月2日 ~2014年6月29日 |
||
ContiSprotAttack 2 120/70ZR17 M/C (58W) TL |
CP8B B5M4 4811 ~ CP8B B5M4 2614 |
100% |
2011年11月27日 ~2014年6月29日 |
||
ContiAttack SM 120/70R17 M/C 58H TL |
CP8B BXM9 1011 ~ CP8B BXM9 2614 |
100% |
2011年3月6日 ~2014年6月29日 |
||
ContiRaceAttack Comp. Soft 120/70ZR17 M/C 58W TL |
CP8B B5M1 1907 ~ CP8B B5M1 2614 |
30.5% |
2007年5月6日 ~2014年6月29日 |
||
ContiRaceAttack Comp. Medium 120/70ZR17 M/C 58W TL |
CP8B B5M1 2307 ~ CP8B B5M1 2614 |
55.5% |
2007年6月3日 ~2014年6月29日 |
||
ContiRaceAttack Comp. Endurance 120/70ZR17 M/C (58W) TL |
CP8B 918B 3011 ~ CP8B 918B 2614 |
72.7% |
2011年7月24日 ~2014年6月29日 |
対象タイヤの識別
タイヤ側面に刻印されている製造週コードにより、対象タイヤの製造年週が判別できます。
例:DOT CP8B B5M4 2612
回収率がまだ100%に達していないタイヤ(ContiRaceAttack Comp.)を代替タイヤへ無償交換します。
交換方法
タイヤを購入された販売店・バイクショップでリコール交換をお申込みください。
問合せ先
株式会社 ウインズジャパン
営業部 Tel 076-259-6560
お取引先様にはご迷惑をお掛けしますことを改めてお詫び申し上げます。弊社ではコンチネンタルタイヤ社とともにこのような事態が二度と発生することのないよう、一層の品質管理強化につとめる所存です。
・対象タイヤを標準装備する車両をお取扱いのディーラー・販売店様
・対象タイヤを装着した中古車をお取扱いのディーラー・販売店様
お客さまからリコール交換のご依頼があった場合
「リコール交換申請書」に必要事項を記述の上、ウインズジャパンまでFAXください。
-> リコール交換申請書
申請内容を確認したのち、当社より連絡差し上げます。
以上