全日本ロードレースST600クラスに参戦レポート
今回は2レースあり、上手く調子が上がれば大量ポイントもあり得るし、その逆もしかり、ある意味シリーズ中一番重要な九州ラウンドでした。
ペース自体は全然よく、急遽作られた臨時のフリー走行でもいきなり2周目に自己ベストを更新。
20分の走行では全くタイヤのライフに問題なし!レースアタックが厳しい状況にありそうでもありませんでした。
そして迎えた予選でもガンガンコーナースピードが上げれて1分54秒7という旧レコードに迫るタイムをトータル走行15周足らずで出てしまいました。
今回特に定常円を描くコーナーが多いので得意のフロントタイヤの剛性感でコーナー途中からでもガンガン荷重を賭け足し出来ます、あとはブレーキングとこの辺がアドバンテージあるのかなと思う感じでした。
曇りで路面温度は少し下がりましたが、とにかく行ける所まで行く。
それが作戦でした。
決勝レース1は予選16番手からのスタート、当然のことながら予選2回目での順位とタイムが良かった為に順位を上げて行く事が出来ると思っていました。
いきなり一桁と欲張ったのがいけなかったのか、第3コーナーの進入で順位を上げようと進入スピードを上げた所、、前のライダーがそのまた更に前のライダーに追突しそうになり、予想以上に減速し、追突を避ける為にコースアウトさせてグラベルの上を走りました。
コース復帰した時はもちろんビリ!!
ただ僕も予選でかなりの手ごたえを持っていたものですから、全然諦めていなくて前を走るライダーを右から左からガンガン抜きまくって走って10台ほど抜いたあたりかな、、途中からペースが全く上がらなくなってしまい、先に抜いたライダーにも抜かれてしまい、結局31位でのゴールとなりました。
レース後マシンを停めて後ろを見たらリアタイヤがボロボロになっていて「なんで!?」一同顔面蒼白状態でした。
これでレース終了ならまた落ち着いてもう一度テストして原因を追究するのですが、次の日すぐにレース2です。
レースしていたら、レースタイヤもまれにこういう状況になるのですが(今回はそれが多かったような、、、)こうなった原因はいくつか考えられます。
一つは路面温度、予選の時より少し下がりました、しかしそれは開幕戦の時の路面温度に比べればまだ高いと言えるので考えににくいと思ってました。
もう一つはライディング、スタート直後に順位を落とした事でタイム差があるマシンとのバトルの際、コーナースピードでタイムを稼ぐのではなく、コーナーの内側外側からアクセルをとにかく開けてとにかくスライドしっぱなしでした。それでタイヤの表面温度が上がり、、、とこれも可能性高いかな、、、
最終的にこれかなと思うのが、コースアウトした時に何かを拾ったという事、タイヤの空気圧も少し落ちていましたし、コース外側を走った際に何かしら拾ってしまった可能性があります。
それでタイヤに傷が付きそこから荒れが始まったのかなと、、、
まあ、最後に「もしかして、基本的にこのコースでソフトタイヤが持たないのかも!?」という事、とにかくテストしていない事ですから、どうにも言い切れない部分があり、とにかくこうなったらタイヤを持たせるために対策をしてレース2に挑みました。
レース2は逆に路面温度が52度と真夏のレースのような暑さでして、レースアタックのみならずほぼ全社のタイヤが厳しいと予想されていました。
とにかく予選14位のポジションをキープすればOKとスタート直後には無理をせず、極力スムーズに走る事を心がけて走りました、もちろん順位も大切ですが、きっちりと完走してデータを残すという目的もありますし、しっかりとポイントを獲得して帰りたいという気持ちもありましたしね!
ペース的には全く無理ないペースでしたが安定してペースを刻むことに集中しながらとにかくタイヤの状況を気にしながら走り、数台には抜かれましたが、無理せず、3ラストにもペースを維持して17位ゴール。
今回レースは全車車検場保管だったので、優勝ライダーから全ライダーのタイヤをすかさずチェック!!なんと!自分のレースアタックが一番表面が綺麗で荒れていませんでした。フィーリング的にもラストラップも全然ペース落ちませんでしたしね。
レース後タイヤを見て、もう少しプッシュすれば良かったと後悔、、、、
ともあれ、恐らく全コース中一番タイヤに厳しいと言われたオートポリスサーキットでの16周にもしっかりとソフトタイヤでレースペース持った実績も残りました。
今回タイヤメーカーさんも貴重なデータが残って良かったと言って下さりましたし、僕自身も非常にいい経験をさせてもらいました!
こうしてソフトタイヤでの耐久性にも確信を持てたんですから、今度は夏のSUGOで思いっきり行くのみです!
(5月26日・27日付近の記事をご覧ください)